赤(重症)エリア

重症患者を診る赤エリアは、本館1階の救命救急センターが、そのまま赤エリアとなります。

 赤エリアは救命救急センターがそのままエリアとなるため、最も早く設営できる受け入れエリアとなります。このため、当初は重症以外の被災者を受け入れることもあります。
 人員は当初は救命救急センターの職員があたりますが、薬剤部、検査部、放射線科部が応援に来ます。また必要に応じて本部に、医師、看護師を要請します。

赤エリアの設営は設営は、もともと救命救急センターにある物品で行いますが、二次トリアージのためのトリアージタグは防災センター(北玄関)に取りに行きます。

医師はなにをする?(ここをクリック)
・コマンダー医師はリーダー看護師とともに全体を統括し、診療には加わらない。
・その他の医師はコマンダー医師(救命救急センターの医師)とリーダー看護師(救命救急センター看護師)の指示のもとで重症者の診療を実施する。
・診療、検査、処置、緊急手術、入院を、限られた人的物的資源を考慮しつつ選択的に行う。
・医師の人数が患者に対して少ないため、医師は普段の専門とは異なる領域も診なければならないことがある。
・電子カルテが止まっている場合は紙伝票によるオーダーとなる。
・赤エリアには、薬剤師と検査技師、放射線切りが常駐するが、普段の診療のように検査やCTをオーダーするとパンクすることに留意。
・場合により、広報搬送、転院を考慮する。

手術あるいはICU入室に関する連絡手順
看護師はなにをする?(ここをクリック)

リーダー看護師はコマンダー医師とともに全体を統括し、診療には加わらない。
・その他の看護師はコマンダー医師(救命救急センターの医師)とリーダー看護師(救命救急センター看護師)の指示のもとで重症者の診療を実施する。
・赤エリアのアクションカードがあるので、これに準じて行動する。
・基本的にはエリアリーダーの指示で配置されたベッド担当として従事する。

手術あるいはICU入室に関する連絡手順

電子カルテ停止時には紙運用となる。オーダーも紙伝票を使用する。
赤エリアには薬剤師、検査技師、放射線技師が常駐している。
事務職員はなにをする?(ここをクリック)
・本部によって指名されたリーダー事務は、リーダー看護師とともにエリア全体の患者情報の把握を行い、本部や他部署への連絡を行う。
・リーダー以外の事務職員は、リーダー事務の指示のもと、以下を行う。
・患者情報用紙をエリア内から回収して本部へ届ける。
・検査結果を各ベッドへ届ける。
使用後の車いす、ストレッチャーなどをトリアージエリアへ返却。
・電子カルテ稼働時には、救急受付で患者検索、トリアージタグへIDを記入する。初診の場合は新規患者登録。
薬剤師はなにをする?(ここをクリック)
・薬品カートが搬入されるまでは救急常備薬を使用し患者対応を行う。
・薬剤部での準備ができ次第、救急常備薬カートと赤エリアの薬品カートが搬入される。搬入後は、搬入された薬剤も使用し患者対応を行う。
     

【カートの配置図】


・救護エリアリーダーとの打ち合わせを行い、他の職員と協力して、エリア設営にあたる。
・医師、看護師からの依頼に応じて薬剤の払い出しを行う。
・必要に応じて、処方薬の提案や処方箋の記載代行(処方箋の書き方はこちら)、注射薬の調製業務を行う。
・院内で不足しそうな薬剤が発生した場合は、医師や看護師へ情報提供を行う。
・エリアでの薬品の使用状況を把握し、不足薬剤があれば支援班薬剤師に薬品の請求を行うと共に配送された薬剤を補充する。
☆赤エリア特有の業務
 ・挿管薬品セットの管理・払出を行う。(挿管薬品セットの管理方法はこちら)
 ・麻薬処方箋の記載代行を行う。 (内服麻薬処方箋の書き方はこちら)  (注射麻薬処方箋の書き方はこちら)
 ・看護師による対応が困難な場合、薬剤師による麻薬の代行受領を考慮する。

※補足事項
 ・薬品オーダーについては、電子カルテが稼働している場合は電子カルテを使用する。
 ・後日コスト請求手続きを行うため、保管した請求伝票/処方箋は最終的に医事課に渡す。
検査技師はなにをする?(ここをクリック)
・赤エリアにブースを設営する。

・電子カルテ停止時は紙伝票で運用する。
・検体を依頼伝票とともに常駐する検査技師が受け取り、巡回検査技師または赤エリアのメッセンジャー(看護助手)に渡して検査室へ搬送する。
・検査技師は適宜検査部と連絡をとり、検査が可能な項目や所要時間の目安をエリアに伝える。


放射線技師はなにをする?(ここをクリック)
・赤エリアの放射線技師は人数は決められていないが、状況に応じて常駐の技師を置く。
・赤エリアは被害がなければポータブルレントゲン2台および救急撮影室で対応する。
・CTは被害がなければ救急CTで対応。
・電子カルテが停止している場合は紙伝票で運用する。

・通常の診療と同じ感覚で医師が申し込むとすぐにパンクするため、適宜医師側に、待ち時間、所要時間を共有する。
・フィルムはないため、医師はモニター画面で確認する。
放射線技師の各エリアの動き

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